奥中稲の虫送り(多可町)

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奥中稲の虫送り(多可町)

♪実盛(さねもり)さんはご上洛~稲の虫はお供せい~♪
「稲の虫送り」は、稲の害虫駆除、豊作を祈願して行われてきた民俗行事。
農薬の普及とともに途絶えていきました。
源平合戦で、斎藤実盛が稲の株につまづいて敵に討たれ、以来、稲を恨み害虫となって稲を食い荒らすのだ、という伝説にちなんで、場所によっては「実盛送り」とも。セリフはこれにちなむもの。
多可町中区奥中では、昭和60年に44年ぶりに復活され、伝統行事として、平成10年からは毎年行われてきました。
新型コロナの中断で4年ぶりの開催。中止が続くと二度と復活できない、伝統が絶えてしまう、という強い危機感から、雨の予報を振り払っての縮小開催。
加東市稲尾では、「さなぼり(田植えを終えた後の集まり)」、三世代交流事業として、平成15年に復活されました。復活に当たっては、奥中稲の虫送りを参考にされたそうです。今年は雨で中止されましたが、「さなぼり」としてバーベキュー開催。来年が楽しみです。
地域の熱意がなければ継承されない、かけがえのない伝統文化。
「稲の虫送り」を大切に継承されておられる地元の皆様に心より敬意を表し、感謝申し上げます。
奥中稲の虫送り(多可町) – YouTube