藤井比早之です。
国内管制空域の抜本的再編、「神戸航空交通管制部」の神戸市西区への新設について紹介させていただきます。
国土交通省においては、国内管制区域の抜本的再編による管制処理容量の拡大を進めています。
訪日外国人旅行者数は、平成23年に622万人だったところが、平成28年に2,404万人へと激増しています。平成29年も昨年比17.3%増(5月時点推計値)と順調に増加しています。
昨年3月に策定された「明日の日本を支える観光ビジョン」では、2020年訪日外国人旅行者数4,000万人という目標を掲げています。
日本は四方を海で囲まれており、訪日外国人旅行者の9割以上が航空機を利用して訪日されます。
訪日外国人旅行者数4,000万人という高い目標を達成するためには、航空交通量の処理能力拡大が不可欠であり、滑走路の延長・増設などハード面のみならず、飛行経路や管制運用方式の見直し、管制空域の再編などソフト面も組み合わせ、航空交通量の増大に対応していくことが必要です。
このため、現在は、札幌、東京、福岡、那覇の4管制部で航空管制を行っているところ、上空約10キロまでの低高度とそれ以上の高高度との上下分離を行い、低高度の東日本全体を東京、西日本全体を神戸、高高度全体を福岡で航空管制を行う3管制部体制に移行することとしています。
これにより、安全かつ効率的な航空機の運航を実現し、管制取扱可能機数を、現状180万機から、2025年時点で20万機増加し、200万機とすることとしています。
まず、西日本の航空管制の再編を先行させ、神戸市西区井吹台東町7の国土交通省「神戸航空衛星センター」に、西日本全体の上空約10キロまでの低高度を一括して管理する「神戸航空交通管制部」を新設します。
来年、平成30年10月の稼働を目指します。
まずは、現在の那覇管制部の管制エリアを引き継ぎます。平成34年度(2022年度)からは、西日本全体の低高度を一括して管理し、将来的には「航空管制の西日本全体の拠点」となります。
神戸市での国の機関の新設、神戸市西区での新たな職場の創設という点で、非常に画期的なこととなります。
航空管制の西日本全体の拠点「神戸航空交通管制部」の神戸市西区への新設に際し、関係者の皆様のご尽力に深く敬意と感謝を申し上げますとともに、地元の皆様を含め、関係者の皆様のご理解ご協力を心よりお願い申し上げます。