国土交通省(MLIT)、都市再生機構(UR)、米国住宅都市開発省(HUD)、米国政府抵当公庫(Ginnie Mae)の4機関による、エイジング・イン・プレイス(高齢者が住み慣れた地域で安全かつ自立して快適に暮らすこと)の共同研究に関する協力覚書の署名式及び報告会に、石井大臣の代理として出席させていただきました。
署名式に先立ち、中島UR理事長とともに、
ベン・カーソンHUD長官、マレン・キャスパーGinnie Mae総裁代行と、
日米の住宅施策について意見交換を行わせていただきました。
日本側からは、オールドタウン対策、高齢化の進展に伴う住宅施策の新たな展開について紹介をさせていただきました。
米国側からは、日本ではコンビニや宅配会社が食事の宅配や高齢者の見守りサービスを行っていることについて関心が示されたほか、貧困街における住宅施策、孤児、里親の住宅確保について意見を求められました。
ベン・カーソンHUD長官は、デトロイトの貧しい街で母子家庭に生まれ育ち、勉学によって陸軍士官学校、イェール大学、ミシガン大学医学部へと進み、医師として映画「奇跡の手」のモデルとなった方です。このたびの大統領選挙では、共和党候補指名をドナルド・トランプ大統領と争われた、立志伝中の人物です。
今後、覚書に基づき、現状の施策の検証、定期的なワークショップ等の開催、分析研究レポートの作成等が行われる予定です。
署名式ののち、米国住宅都市開発省(HUD)講堂で開催されたエイジング・イン・プレイスに関する研究報告会に出席させていただき、ご挨拶をさせていただきました。
また、署名式及び報告会に先立ち、ワシントンDC周辺のGenesis(多世代アフォーダブル住宅)、Victory Tower(低所得世帯対象の家賃補助制度が適用されるシニア向け民間マンション)を拝見させていただきました。
Genesis(多世代アフォーダブル住宅)は、高齢者世帯と、孤児を養子として育てる若い里親による多世代コミュニティ・マンションです。
高齢者と孤児・若い里親が同じ賃貸住宅で暮らし、同じコミュニティに暮らすことでお互いを支え合うシステムです。
孤児の連鎖(孤児が若くして出産し、育てられないので、産まれた子が孤児になる負の連鎖)を生じさせないため、スタッフの皆様のご苦労を学ばせていただきました。
日米双方にとって有意義な共同研究、政策提言が行われますよう、全力を尽くしてまいります。

<国土交通省ウェブサイト>
【平成29年6月30日】 日米共同研究の協力覚書署名式及び報告会に藤井政務官が出席