「セルポートKOBE」の「永田町より一筆啓上」欄で
「神戸港のコンテナ貨物取扱量が過去最高に」について、記事を掲載していただきました。

藤井比早之です。
平成29年の神戸港のコンテナ取扱個数が291万7千TEU(前年同期比104.1%)となり、平成6年の291万6千TEUを上回り、阪神・淡路大震災前も含めて過去最高を記録いたしました。(平成30年1月24日速報値発表)
関係者の皆様のご尽力に心より感謝申し上げます。
ここでは、神戸港における国際コンテナ戦略港湾政策についてご紹介させていただきます。
神戸港はコンテナ取扱量で昭和48年に世界1位でしたが、釜山港などが機能強化、集荷誘導を図る一方、阪神・淡路大震災で大きな打撃を受け、国際的地位を低下させてきました。
このため、国として、神戸、大阪両港を「阪神港」として「国際コンテナ戦略港湾」と定め、「集貨」、「創貨」、「競争力強化」施策の推進により、国際基幹航路の寄港の維持・拡大による国際競争力強化、雇用と所得の維持・創出に取り組んでいます。
「競争力強化」施策として、国も出資する阪神国際港湾株式会社を設立するとともに、基盤整備として、コンテナ船の大型化に対応するため、国際海上コンテナターミナル整備事業を行い、岸壁などの大水深化(-16m)・耐震強化を行っています。
「集貨」施策として、平成26年度から「国際戦略港湾競争力強化対策事業」を行い、西日本諸港から釜山港を経由していた貨物を、神戸・大阪両港経由に変更した船会社や荷主の経費の一部を補助するインセンティブ制度を行っています。これにより、西日本諸港から阪神港への寄港便数は週68便(平成26年4月)から週101便(平成30年1月)へ週33便、約5割増加いたしました。これからは、東南アジアから他のアジア諸港を経由して北米に輸送されているコンテナ貨物を神戸港トランシップに取り組むことが重要です。
「創貨」施策として、「港湾機能高度化施設整備事業」を行い、十分な保管スペースや流通加工機能を有した高能率な物流施設の新設等を進めています。
なお、「集貨」は海上輸送だけでなく陸上輸送が欠かせません。「創貨」は後背地で「貨物」を「創る」産業振興・発展が欠かせません。
神戸湾岸道路(大阪湾岸道路西伸部(9期)(六甲アイランド北ランプ~ポートアイランド~長田区駒が林南町))が新規事業化しています。開通により、神戸港へのアクセス向上、神戸港の物流拠点としての優位性の向上、国際競争力の強化が期待されます。
今国会では、道路法等の一部を改正する法律案が提出されています。この法案では「重要物流道路制度」を新設し、物流上重要な道路輸送網の機能強化、重点支援の実施、国際海上コンテナ車等の円滑な通行を図るための特別の構造基準の設定等の改正事項が盛り込まれています。
神戸港の「北」から「西」から物流上重要な道路輸送網の創設、後背地である「北」や「西」における「創貨」、産業振興・発展を。
神戸港の国際競争力復活のために。
皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。