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西戸百石踊。かけがえのない宝。

2025年04月29日

西戸百石踊。かけがえのない宝。


室町時代末期より雨乞踊として伝わる。
干ばつ時にのみ雨乞いを祈願し奉納されるのが本来の姿であるため、なかなか見られない踊り。
かつては秋津住吉神社の各氏子地区に唄や踊りの違う百石踊が存在したが、現在は西戸のみ。
昭和36年、西戸地区で西戸百石踊保存会が発足し、継承。
昭和47年、秋津百石踊として兵庫県重要無形民俗文化財に指定。
平成23年より、昭和の日奉祝百石踊五穀豊穣祈願祭として、毎年、4月29日に奉納。
「干ばつの時には住吉神社の神前で踊って雨乞いをせよ」という神功皇后の言葉があったと伝えられる住吉神社の神事。
踊りは「入拝(いりは)踊り」、「忍(しのび)踊り」「大雨踊り」「をぐら踊り」「都踊り」「小歌踊り」の6つで構成。
独特のリズム、問答形式の掛け合いが面白く、京の影響を色濃く受けているそうです。
小さな西戸の村が一丸となって「口承」で護り続けておられます。
国重要無形民俗文化財に指定されていた同様の「風流踊」は世界遺産に指定されました。
失われれば二度と甦ることのない、かけがえのない無形遺産。
室町時代から伝えられた世界の宝を絶やさんように、西戸の村を守るために、全ての皆様にご協力をお願い申し上げます。