4回目のワクチン接種。今後のワクチン接種の考え方。
党新型コロナウイルスに関するワクチン対策PTで提言案を議論。
欧米諸国は「ウイルスとの共存」の態勢。
1.4回目のワクチン接種の準備
ワクチン接種の主たる目的は、重症化予防効果。
4回目のワクチン接種は、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を持つ人における一定の重症化予防効果は、より長く比較的高く期待。一方、より年齢の若い健常者においては、ワクチン3回目接種後のオミクロン変異株による重症化のリスクは低く、さらに重症化予防を上積みする政策的意義は少ない。
イスラエルやG7各国と同様に、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を持つ人を対象に、4回目ワクチン接種を進めるべき。
基礎疾患を持つ人へ接種券を配布する方法については、政府は自治体毎の事情を考慮し、自治体の自主的主体的取り組みを尊重すべき。
2.今後のワクチン接種等への考え方
研究によれば、現行mRNAワクチンの中和抗体誘導効果は3回目のワクチン接種で最高となり、4回目以降の接種では、それ以上の効果は期待し難いと考えられる。しかし、高齢者や高リスク者における4回目接種の重症化予防効果も、時間が経過すれば減衰する可能性があり、今後の新型コロナウイルスの流行の推移によっては、5回目のワクチン接種が必要になることも、あり得ないことではない。
現行のmRNAワクチンは、最初の武漢型のウイルスに合わせて作製されたもので、オミクロン変異株に対する効果は限られ、その持続も短いと考えられる。
一部の医薬品企業では、既にオミクロン変異株を含むVOCに対応した新たなワクチンの開発に入っており、政府は、これら新たなmRNAワクチンの確保に努めるべき。