アクティブ・サイバー・ディフェンス（ＡＣＤ）の着実な実施に向けた提言（自由民主党国防議員連盟）
林官房長官、木原防衛大臣に提言。

サイバー空間が勝負を決する。
サイバー空間は経済活動や防衛活動、あらゆる活動の基盤。
国家安全保障戦略で示されたとおり「能動的サイバー防御」（アクティブ・サイバー・ディフェンス）の実施を強力かつスピード感をもって進めていく必要。
今この瞬間も我が国を狙う攻撃者が想定される以上
アクティブ・サイバー・ディフェンスの実施体制の構築は一刻の猶予も許されない。
１　妥協のない権限の付与
（１）平素からの情報収集やデータ検知等のための権限を付与すること
（２）攻撃者を検知した場合にサーバー等に侵入して対処する権限を付与すること
２　高度サーバー人材の確保
（１）慣例に囚われず市場価値に見合った給与水準を確保すること
（２）柔軟な採用基準の緩和と誇りを持てる環境を整備すること
（３）優秀な人材を国内で生み出せるような人材育成の環境を整備すること
３　民間企業等との連携強化
（１）政府と民間企業との間の情報共有体制を整備すること
（２）適切なセキュリティ・クリアランスを確保すること
（３）自衛隊を含む官側と民間企業による共同訓練を実施すること
ＮＩＳＣを発展的に改組して設置される政府の司令塔となる部署が実働部隊である自衛隊を中心に据えつつ民間も含める形で我が国のサイバーセキュリティ体制をリードすべき。