国家戦略特別区域諮問会議(第48回)及び規制改革推進会議 議長・座長会合(第2回) 合同会議
菅義偉内閣総理大臣
「本日は、特区諮問会議と規制改革推進会議を初めて合同で開催しました。
特区諮問会議としては、10項目の追加の規制改革事項を決定しました。養父(やぶ)市で活用されている、法人の農地取得の特例については、今、私の下で一旦お預かりさせていただいて対応いたします。
規制改革については、第1に、行政手続における押印について、1万5,000項目の内、99パーセント以上廃止します。これを含め、押印・書面の見直しを一括して行う法案を次の通常国会に提出します。
第2に放送番組をインターネットで同時配信する際、著作権処理が難しいために、インターネットだけで一部が静止画像になるという問題への対処です。今後は放送でもインターネットでの同時配信でも、同じ番組を視聴できるように著作権制度を見直すこととし、次の通常国会に法案を提出いたします。
第3に、オンライン診療・オンライン服薬指導については現在の特例的な拡大措置を続け、将来的にも、今できることを引き続きできるよう、その基準よりも下げるべきではないということで、実行したいと思います。オンライン教育についても、現在のコロナ措置を後退させることなく、特例の授業として認めるとともに、今後も教育現場でICTを活用した新たな取組をより幅広くできるようにする必要があります。河野大臣が中心となって、関係大臣と調整し、早急に検討を進め、オンライン診療・オンライン服薬指導について来年6月までに、オンライン教育については本年度中に、結論を出していただくようにお願いします。
さらに、今後、カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーに関する、規制の総点検をしっかり取り組んでいただくよう、お願いいたします。
行政の縦割りを打破し、規制改革を全力で進めることは、菅内閣の最重要の課題です。本日の議論を踏まえ、両会議の連携を強化し、特区の特例措置の全国展開も含め、一層、効果的、効率的に規制改革を推進すべく、坂本大臣、河野大臣を中心に、政府一体となって取り組んでいただきたい、このように思います。」