北方領土慰霊

国のために
  • 活動報告

北方領土慰霊

できることなら、島に立って、土を踏んで、お墓の前で、直接、手を合わせたい。


北方領土洋上慰霊に参列。
当日、カムチャツカ半島沖地震が発生し、元島民の皆様と高台に避難いたしました。
カムチャツカ半島沖地震で被災された皆様にお悔やみを申し上げます。日本固有の領土である北方領土の被害が拡大しないことを祈ります。

洋上での慰霊はかないませんでしたが、洋上慰霊に来られた元島民、2世の皆様、関係者の皆様と意見交換を行いました。
引揚船「乗船名簿」閲覧会も行われました。「ここにお祖父さんの名前がある!家族の名前がある!」と元島民、2世の皆様が「乗船名簿」をくいいるように見ておられました。故郷、父祖伝来の地北方四島への強い思いを直接伺いました。
今回の洋上慰霊に参加された皆様の中で元島民の皆様は二人のみ、それも、小さかったので本人の記憶はさほどない、とのこと。戦後80年。元島民の皆様の高齢化の進行、時は待ってくれません。
また、2世、3世、4世と世代を経る中で、若い世代に、北方領土問題をどうつないでいくか、その重要性を痛感いたしました。

自然豊かな北方四島は、我が国国民が代々受け継いできた大切な島であり、平和な暮らしが営まれていました。
先の大戦の後、当時の島民の皆様は島を去ることを余儀なくされ、当たり前に行われてきたお墓参りもかなわなくなってしまいました。
せめて洋上から慰霊を、と参列させていただきました。
今回は、洋上からもかなわぬこととなりましたが、そもそも、できることなら、島のお墓の前で直接手を合わせたい。御遺族の皆様のお気持ちは推し量るまでもありません。

ロシアによるウクライナ侵略は、国連憲章を含む国際法の重大な違反であり、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙。
ウクライナの公正かつ永続的な平和を実現すべく、国際社会と連携して取り組む。
一方、北方墓参をはじめとする北方四島交流・訪問事業の再開は、日露関係の最優先事項の一つ。
特に、北方墓参は、すぐれて人道的な課題。元島民の皆様の高齢化が進む中、切迫感をもって、ロシア側に粘り強く働きかけていく。

北方領土は日本固有の領土。
北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持していく。

北方領土問題の解決に向けて一層の努力を重ねていくことをお誓いするとともに、北方四島の地に眠る皆様の御霊の安らかならんことを心からお祈り申し上げます。