藤井比早之です。
今年8月15日、東京地下鉄銀座線青山一丁目駅で、盲導犬を連れてホームを歩いていた視覚障害者の方が、ホームから転落され、お亡くなりになるという痛ましい事故が発生いたしました。10月16日、近畿日本鉄道大阪線河内国分駅でも、視覚障害者の方が、ホームから転落され、お亡くなりになるという痛ましい事故が発生いたしました。
お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に心より哀悼の意を表します。
国土交通省としては、8月15日の転落事故を受けて「駅ホームにおける安全性向上のための検討会」を設置し、同種事案の再発防止に向けた検討を行っており、中間取りまとめを行うとともに、年内に取りまとめを行うこととしております。
この「中間取りまとめ」では、ホームドア等の転落防止対策の優先整備駅の考え方として、▽視覚障害者の方からの要望が高い駅▽駅の利用者数が多い駅(特に利用者数10万人以上の駅)―を挙げています。
これを受けて、11月16日、西日本旅客鉄道株式会社から、乗降10万人以上の駅である
三ノ宮駅、神戸駅、明石駅、姫路駅、ホームからの転落事象や列車との接触事象が多い駅である西明石駅を「ホーム柵」の整備を優先して進める駅として広報発表が行われました。
三ノ宮駅では、車両扉位置が不統一であるという課題を解決するため、JR西日本が開発した「昇降式ホーム柵」を整備する計画とされています。
西明石駅は、神戸市西区にある国立神戸視力障害センターの最寄駅になります。
神戸市営地下鉄西神・山手線では、三宮駅にホームドア(可動式ホーム柵)を設置し、平成29年度に稼働させるとともに、全駅に、順次、ホームドアを設置する方向とされています。同駅では、このたび、国の平成28年度第2次補正予算により、エレベーターを新たに設置するなどバリアフリー化も推進されます。
ホームドアは、列車との接触・ホームからの転落防止のための設備として非常に効果が高く、その整備を推進していくことが重要です。一方、ホームドアの整備にあたっては、必要に応じホームの補強なども行う必要があり、1ホーム当たり数億~十数億円と極めて高額な費用がかかることや、車両により扉の位置が異なっているなどの技術的な課題があります。
国土交通省としては、地域公共交通確保維持改善事業費補助金、都市鉄道整備事業費補助、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助を通じて、整備費用に対する助成措置を講じるとともに、新たなタイプのホームドアの技術開発の支援を行うことにより、ホームドアの整備促進に取り組んでいるところです。
ホームドアの整備には、国だけでなく、地方自治体、鉄軌道事業者の事業費負担が必要です。
救える命を救うために、関係者の皆様のご理解ご協力を得ながら、ホームドア整備の加速化に向けて、最大限の取組みを進めてまいります。