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G20貿易・投資大臣会合。南アフリカ。ステートメント

2025年10月12日

G20貿易・投資大臣会合。南アフリカ。ステートメント


貿易と包摂的成長及びグローバル課題への対応。
TICAD9の成果を踏まえて。
包摂的成長を目指す上で、地域の連結性強化は重要な視点。
TICAD9では、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の実効性を強化していくことを確認。
AfCFTAの実施促進は、連結性強化、貿易・投資の恩恵をアフリカの隅々まで届けるもの。
TICAD9では「革新的な課題解決策の共創」をテーマに、感染症、災害、環境、グローバル課題の解決の取組を多数立ち上げた。保健分野ではアフリカ保健投資促進パッケージ。
アフリカの貿易・投資の活性化や、開発の基盤、着実な経済成長に不可欠。

WTO改革。
WTO体制は世界経済の基本インフラ。他方、様々な課題に直面。
意思決定、途上国地位、紛争解決制度、非市場的政策・慣行への対処。
意思決定方式の改善。
設立から30年、メンバーが160を超えた今、コンセンサスは容易ではない。
投資円滑化協定や電子商取引協定など有志国での取組は、時代の要請に応えようとするもの。
しかし、誰にも不利益をもたらさない有志国の取組が少数のメンバーによって妨げられている。
迅速な対応が必要。
途上国地位問題。
WTOには途上国の具体的な定義がない。かつては途上国でも経済大国に成長したメンバーが引き続き途上国待遇を享受する状況は、疑義を抱かせるもの。
途上国からの卒業の仕組みが必要。
客観的な基準の確立を含めて具体的に議論をする必要。
特別かつ異なる待遇(S&DT)は、真に必要な柔軟性についてエビデンスベースで議論していくことが重要。

G20は、世界のGDPの8割以上を占める貿易と投資の力を効果的に活用して、アフリカ協力を含め、包摂的成長とグローバル課題の解決に引き続き取り組むべき。